正直に言えば、すべてが不安でした。エンジニアとしての経験も浅く、自分に何ができるのか、ちゃんと通用するのかという気持ちが常にありました。ただ、その分「学べることはすべて吸収しよう」「とにかくやってみよう」という強い気持ちで臨んだことを覚えています。
分からないことがあればすぐに調べたり、先輩に相談したり、とにかく一つひとつ向き合っていく中で少しずつ自信を積み重ねていきました。今振り返ると、不安があったからこそ、前向きに行動できたのだと思います。環境に飛び込む勇気と、やり抜く覚悟があれば、必ず成長できる――そう実感しています。
最初は技術的なスキルに不安がありましたが、現場での実務を通して、少しずつ着実に力をつけてこられたと思います。特にコーディングについては、ただ手を動かすだけではなく、「なぜそう書くのか」「どうすれば保守しやすいか」といった視点も先輩方から学びながら、実践的に身につけていきました。
また、クライアントとのやり取りや要件のすり合わせといった折衝面も経験する中で、伝え方や聞き方、確認の取り方など、技術とは別のスキルの重要性も実感しました。
わからないことがあれば、気兼ねなく相談できる雰囲気があったこともあり、先輩方に支えていただきながら、現場ごとに必要なスキルを自分のものにしていけたことは、非常に大きな財産になっています。
いわゆるマニュアルや研修制度といった“システム化されたサポート体制”があるわけではありませんが、その分、日々の業務の中で社員同士が自然とフォローし合う文化が根付いていると感じています。
特に印象的なのは、誰かが困っていそうだと周囲がすぐに気づいて声をかけてくれたり、逆に自分から「ちょっと相談していいですか?」と聞きにいくと、みなさんが本当に丁寧に教えてくれること。
決まった型はなくても、自分から動けば必ず誰かが応えてくれる――そんな「人を大切にする会社」だと思っています。そうした環境の中で、自分から学びにいく姿勢も自然と身についていきました。
ある案件で要件定義を進めていたとき、クライアントが提示された要望通りに設計を進めようとしたのですが、業務全体を整理していく中で「この機能だけでは実運用がうまくいかないのでは」と感じる部分がありました。
当初は指摘すべきか少し迷いましたが、思い切ってこちらから「追加でこういう機能が必要ではないか」とご提案したところ、クライアントにも納得いただき、その内容を正式に要件に組み込むことになりました。
以前の自分なら言われたことをそのまま形にするだけで終わっていたかもしれません。でもこのとき、「ただ作る」のではなく、「本当に役立つものを考える」という視点で動けたことで、自分の中でも一段上のステージに進めた気がしています。
クライアントに信頼してもらえたこと、そして自分の提案で業務改善につながったという実感は、これまでの中でも特に印象に残っている経験です。
これまでの経験を通じて、技術力だけでなく「人として信頼されること」の大切さを強く感じるようになりました。今はクライアントと直接やり取りできる環境にいるので、そのチャンスを活かして、より相手に安心して任せてもらえるような“立ち回り”を身につけていきたいと思っています。
具体的には、要望の一歩先を読み取ってご提案したり、曖昧な部分を丁寧に言語化してすり合わせたりといった、いわば“調整力”や“共感力”のような対人スキルをもっと高めていきたいです。
最終的には、「この人に相談すればなんとかしてくれる」と思ってもらえるような存在になれたら嬉しいですね。そのためにも、目の前の仕事に誠実に向き合いながら、少しずつスキルの幅を広げていきたいと考えています。
学ぶ意欲のある人にとって、一番の魅力は「とにかくやらせてもらえる環境」だと思います。年次や経験に関係なく、「やってみたい」と手を挙げた人には実際に任せてもらえる風土があり、そこで得られる経験値がとても大きいです。
私自身も、最初は不安が多い中でさまざまなことに挑戦させてもらい、そのなかで失敗も含めて多くの学びを得てきました。もちろん任せきりではなく、周囲に相談できる体制もあるので、自分から動けば動くほど、着実にスキルが身についていく感覚があります。
「やらされる」ではなく「やってみる」「任せてもらう」――この環境でこそ、成長したい人にはぴったりだと思います。